東京理科大理数学'09[2]

以下の(1)から(3)の問いに答えよ。ただし、(1)および(2)で得られた結論は、必要なら(3)の解答の際に用いてよい。
(1) をみたす実数tをとる。実数θ の範囲を動くとき、関数の値が最大になるようなθ の値と、関数の最大値を求めよ。
(2) (1)で求めたを用いて関数を定める。実数tの範囲を動くとき、関数の値が最大になるようなtの値と、関数の最大値Mを求めよ。
(3) 半径1の円Tに内接する三角形ABCの頂点Aにおける内角をtで表し、頂点Cにおける内角をθ で表すことにする。
(a) 頂点Aにおける内角tが動く範囲を求めよ。
(b) 頂点Aにおける内角tを一定に保ちながら頂点Aが円T上を動くとき、線分ABと線分ACの長さの和が最大になるための必要十分条件を三角形ABCについての条件として述べよ。
(c) (b)で求めた条件をみたす三角形ABCの頂点Aにおける内角tを、(a)で求めた範囲で動かすことにより、この三角形の3辺の長さの和の最大値を求めよ。


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解答 計算の部分と論述の部分を明確に分けて、受験生の力を評価しよう、という問題です。

(1)
 (和を積に直す公式を利用、三角関数の諸公式を参照)
より、となるので、,つまり、
......[]
のとき、は、
最大値: ......[]
をとります。

(2)  (微分の公式を参照)
よりとすると、,即ち、
t0


0
20

増減表より(関数の増減を参照) ......[]
のとき、は、
最大値: ......[]
をとります。

(3)(a) ......[]
(b) 正弦定理より、

線分
ABと線分ACの長さの和は、
 
(但し、)
内角tを固定してθ を動かすと、(1)より、は、のときに最大値をとりますが、このとき、頂点Bにおける内角は、
となり、頂点Bにおける内角と頂点Cにおける内角が等しくなります。また、頂点Bにおける内角と頂点Cにおける内角が等しければ、となり、が最大になります。つまり、線分ABと線分ACの長さの和が最大になるための必要十分条件は、
三角形
ABCとなる二等辺三角形であること ......[]
(c)
三角形ABC3辺の長さの和は、
tを固定してθ だけを動かすと、は、が最大になるとき、つまり、(1)より、のときに、最大値をとります。
tの範囲で動かすと、は、(2)より、のとき、
最大値: ......[]
をとります。


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