慶大理工数学'10[B1]検討

[B1]
(解答はこちら) 慶大理工からして、こんな入試問題で良いのか、と、思ってしまう2010年入試ですが、本問もまた、意義が不明な問題です。
(1)(2)で「求める過程も書きなさい」とは言っても、論証問題ではなく単なる計算問題で、論述させる、というイメージではありません。入試問題としてよく知られた技巧を使うだけの問題で、着想力・構想力の必要な問題でもなく、考える要素も見られません。本年の慶大理工の問題は、慶大理工の受験生は言われた通りに作業できればよいので、創意工夫をする必要などはない、とでも言いたげです。これで、日本の科学技術の国際競争力が保てるのでしょうか?
(3)では、[A3]と同一趣旨の問題を出題していますが、[A3]を発展的に応用する、というわけではなく、同じことを繰り返すだけで、まるで、曲線上の点との距離の最小値の求め方だけを勉強した受験生を優遇したいかのように見えます。最近、学力低下が言われていて、京大・東工大も易化の傾向にありますが、残念です。

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