京大理系数学'09年甲[5]検討

[5](解答はこちら) 本問と同一テーマの問題は、過去にも、東工大'91年前期[1],東工大'07年前期[1]などに見られます。こうした問題の経験があれば、本問を確実に得点に結びつけることができたと思いますが、初体験だと、p2回割り切れ、p3回割り切れる、ということを見落として、誤答する危険性の高い問題です。易しい問題だけに、経験の有無が合格不合格に大きく響いてしまい、この問題を落としたために涙を飲んだ受験生も多いだろうと思います。そうした意味で、例えば、(1)として、2で何回割り切れるか、とか、3で何回割り切れるか、というような、ミスに気づかせる設問を入れておくような配慮が欲しかったと思います。
逆に言うと、京大では、誘導を設けない出題形式が多く見られるので、受験生が自分でミスの危険性に気づくようになっていて欲しいのです。本文で言えば、簡単だな、と感じても、実際にとして、を調べてみれば、どういうことに注意して考えて行くべきか、すぐにわかり、落とし穴にもはまらずに解答できるはずです。
最近、他の論文の転用をした論文であることが発覚した、などという不祥事の他に、論文を書く際の基礎実験に誤りがあって論文を撤回した、などというニュースも流れています。研究者として、論文を書く際に、データや計算や論理展開に誤りがないか充分にチェックする意識が身についているかどうか、というようなことまで問われているのです。
受験生の一人一人が、ミスをしないような考え方・計算方法、ミスに気づきやすいチェック方法、などを自分の性格に応じて日頃から考えておく必要がある、ということです。



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