京大物理'08前期[3]検討

[3](解答はこちら) この問題は原子分野の問題のように見えますが、問題文中で光子について説明されているし、光子のエネルギーも、光子の運動量も与えられているので、原子分野を履修していなくても解答できます。試験場で早合点しないように注意してください。前半は2次方程式を解いて近似するだけなので、難しくはありません。
後半は、ドップラー効果に近似が混じるので、
()などかなり苦労するかも知れません。近似の仕方も指定されているので、何とかして、微小量の形をひねり出さなくてはなりません。()が切り抜けられたとして、()のグラフ選択は、吸収体がγ線を吸収してしまうとγ線強度測定器にγ線が届かなくなることに注意してください。受験生が理解してグラフを選択しているのか確認するために、問2でグラフ選択の理由を聞く、という念の入れようです。

[3]だけでなく、[1][2]もそうですが、恐ろしく問題文が長文で、問題文を読んでいるだけで制限時間が来てしまうのではないか、と、思えるほどです。気の短い受験生だと、問題文を読みもしないで問題の意図を推測して解答を考える、というようなことになりかねません。京大は、理系受験生に対しても長文読解力を要求しているのです。理系受験生に文学作品や評論を熟読多読せよ、とは言いませんが、講談社のブルーバックスのうちおもしろそうなものをしっかりと読み込んでおく、というようなことくらいはやっておいて頂きたいと思います。


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