京大物理'10[2]検討

[2](解答はこちら) 電磁場中の荷電粒子の運動に等加速度運動、等速度円運動をからめた問題です。扱う範囲は広いのですが、問題を解くのに必要な知識は、各問、教科書レベルの内容です。基礎がしっかりできていれば、満点も狙えます。本問では高級な技巧は必要ありません。難しいことはできなくてもよいから、高校物理の基礎を固めてきて欲しい、という京都大学の先生の受験生に対するメッセージが感じられる問題です。
ただし、等加速度運動の部分の計算が煩雑なことには注意が必要です。速度の
y成分が要求されていても、問1,問2で、座標yの値が要求されているわけではないので、計算をしなくても、荷電粒子の運動のイメージがつかめて欲しい、ということは言えます。この辺は、等加速度運動といえど、教科書傍用問題集程度の問題を一通り解いておくくらいの勉強量が要求されています。
(2)の運動を勘違いし易いのですが、こうしたところは、物理の問題と言うよりも、目の前の状況を正確に扱うことができるか、という、処理能力が求められている、と言えます。勉強に限らず、日常的な課題についても、合理的に効率的に処理する心がけを持つようにしましょう。

[ 広告用スペース ]     


TOPに戻る   苦学楽学塾   考察のぺージ

 [ 広告用スペース ]  
各問題の著作権は出題大学に属します。
©2005-2023
(有)りるらる
苦学楽学塾 随時入会受付中!
理系大学受験ネット塾苦学楽学塾(ご案内はこちら)ご入会は、
まず、こちらまでメールをお送りください。
inserted by FC2 system